「NEXT×pixiv交流祭 ディレクターの向こう側へ!」を開催しました
ディレクターのgarashiです。 株式会社ネクストさんとディレクター交流会を行いましたので、それについてのレポートを書かせていただきます。
きっかけ
そもそものきっかけは、2013年に新卒でピクシブに入り、WEBディレクターとなり、そのまま3年目を迎えた私が、
「ディレクターって一体何なんだろう。サービスの要件定義、進行管理、リリース、プロモーション、効果測定、UI改善、仕事はたくさんあるけど、今後何を目標として進んでいけばいいんだろう?他のディレクターは何を思って働いているんだろう?」
という疑問を抱いたことに端を発します。
同じように、ディレクターという仕事について悩みを持つ新卒の後輩のabeshiと共に、開発マネージャのbashに相談したところ、HOME’Sを運営なさっている株式会社ネクストさんのディレクター、諏訪さんと千葉さんを紹介されました。
そこで私たちは諏訪さん、千葉さんから、これまで関わっていらっしゃったお仕事のことや、ディレクターとして大事にしていること、これからの目標など、いろいろ教えていただきました。
その中で
「ディレクターって孤独だよね、そういえばエンジニアは頻繁に交流会を開いているけど、ディレクターが交流会開いてるイメージってあまりないよね」
という話が出ました。
「それならば、孤独なディレクターたちを集めて、ディレクターという仕事について本気を出して考えてみようじゃないか……!」
と一念発起し、諏訪さん、千葉さん、bashを中心に、私とabeshiもお手伝いをしつつ開催されたのが「NEXT×pixiv交流祭 ディレクターの向こう側へ!」です。
当日
イベントの名前は「NEXT×pixiv交流祭 ディレクターの向こう側へ!」 株式会社ネクストさんの会議室にて行われました。
用意されたのはコーヒーとドーナツ
そして大きな摸造紙。
そう、これはただの交流会ではなかったのです。 この交流会は……何とワールドカフェ形式だったのです!
ワールドカフェ
早速ワールドカフェ形式の提案者、そしてこのイベントのファシリテーターでもある千葉さんに説明をして頂き、交流会は進んでいきます。
ワールドカフェとは?
人々がカフェにある空間のようなオープンで創造性に富んだ会話ができる場とプロセスを用意することで、組織やコミュニティの文化や状況の共有や新しい知識の生成を行うファシリテーションプロセス(http://www.humanvalue.co.jp/service/wcafe/より)
ネクストさんから参加されたディレクターの方々は16名。 ピクシブから参加したディレクターは14名。 私たちはごちゃまぜになり、ランダムにグループに分かれ、用意された3つのテーマについて5分間のLTを聞いた後、10分間話し合いながら配られた模造紙に自分の話したことを片っ端から書き込んでいくという作業を行いました。
用意されたテーマはこの3つ。
ディレクターがやるべき業務工程を考える。 「進行管理」にはいったいどこまで含まれているのか、ディレクターがいなくてもいい工程/いなくてはならない工程とはどのようなプロジェクトか。
ディレクションスキルというものは、一体どうやって磨けばよいかを考える。 ディレクターはどうやって技術勉強をすればいいのか、どのように進行管理の術を学べばよいのか。
「ディレクター」という職種の先、または平行にあるキャリアを考える。 ディレクターはキャリアパスをどのように引けばよいのか。また、どのようなキャリアのあり方が世の中に求められるようになるか。
まず前もって用意していただいた5分間のLTを聞きます。
(写真には写っていませんが横には容赦なきタイムキーパーのbashが控えています)
そして、今日初めて会ったネクストさんのディレクターさんと、自己紹介もそこそこに、 与えられたテーマについてとにかく話す!
話す!
話す!
書く!
書く!
最初は真っ白だった模造紙が、10分後にはこんな真っ黒に!!
これ、とっても頭と口と手を使うので、すごく疲れるのです。
その疲れを回復させるために、コーヒーと甘いドーナツが用意されていたのですね。 話し合いの切れ間にドーナツをむしゃむしゃ食べながら深く納得しました。
話し合いの後には、ランダムで選ばれたグループが1分ほど発表を行います。
たとえば 【ディレクターがやるべき業務工程を考える】だと
「ディレクターの業務の中で最も大きい部分を占めるのはコミュニケーションであるという結論が出た」という発表をするグループがありました。
【ディレクションスキルというものは、一体どうやって磨けばよいかを考える】では
「ディレクタースキルを磨きたいならとにかく会社で飲み会の幹事をやりまくればいい、いろんな部署のいろんな人と関わって調整を行う必要が出てくる」という意見が発表され、喝采を浴びていました。
【「ディレクター」という職種の先、または平行にあるキャリアを考える】では
ディレクターとは事業主と制作者の間に立つ存在であり、この先事業主側に行くか、制作者側に行くか、それともこのまま間に立ち続けるか……はそれぞれの自由。つまり、ディレクターはこれからさまざまな未来を選べる存在である、という話が出ていました。
ここでこのイベント名を振り返ってみます。
それは、「NEXT×pixiv交流祭 ディレクターの向こう側へ!」
「今の仕事に埋没するのではなく、その先にあるものを見つける糸口に、このイベントがなってくれるように」という、諏訪さんの願いが込められたイベント名だったそうです。
こうしてワールドカフェは終了。
飲み会
この後は、お酒を交えつつ普通の交流会も行いました。 乾杯はもうひとりのファシリテーターであるbash。
普段あまり社外の人と交流する機会のない弊社のディレクター達も、とても楽しそうに交流していました。
最後は千葉さんの挨拶で「NEXT×pixiv交流祭 ディレクターの向こう側へ!」の幕は下りました。
まとめ
個人的な感想としましては、
仕事の進め方が自分の裁量に任される部分が大きく、孤独になりがちなディレクターがこうして集まれたこと自体とても貴重な機会なのに、さらにそれぞれの仕事についてひたすら話し、ひたすら聞き、ひたすら考えたこの交流会は、これから自分がディレクターという仕事に向かい合う上で、大きな糧となる、かけがえのない体験であったと感じました。
他の弊社参加者からの感想もいくつか掲載します。
「まず全体的な感想として、とても良かったです。個人的に悩んでいた事柄(今の在り方、手法、存在意義、これから進もうとしている先について)について、解決したものや、道が見えたものがありました。」
「(ネクストさんに対して)キャリアを数段多く積まれた方が参加してくださったお陰で、様々な面で両社の違いが顕著になり、議論が非常にしやすかったと感じます。」
「ディレクターという仕事について、他の企業がどのように行っているのかを全く知らなかったのですが、実際に話してみると、実はそんなに変わらない部分も多いように感じました。各々が、悩みながら仕事を進めていることがわかり、自分が悩んでることも、やはり皆が悩んでいることだったと思うことで、非常に安心した一方で、よりうまくこなしていくにはどうすればいいのか、という広い視野を持つことができたのはとてもよい機会でした。」
「ワールドカフェ形式は初経験だったのですが、自分が考えていることを文字化すると、他の人のキーワードもさることながら、自分の考えも見つめ直せるので、思考の棚卸しの方法として有効そうと感じました。」
以上のように、参加者が全体的に非常に満足している印象が強かったです。
今回の交流会を企画、運営してくださった、諏訪さん、千葉さん、参加いただいた両者のディレクター陣に感謝いたします。 誠にありがとうございました。
次回があればぜひ参加したい、という意見もあったので、次に繋げていければいいなと思います! ディレクター同士、会社の垣根を越えて、学びあい、成長していけたら最高ですね!