キーバインドがおかしいとよく言われるemacs派のbokkoです。
今回はneoagentのドキュメンテーションに使用しているSphinxについて紹介します。
ドキュメンテーションツール Sphinx
Sphinxは様々な形式のドキュメントを生成できるツールで、reStructuredTextからHTMLやmanにはじまり、LaTeXやPDF、はてはEPUBといった形式に変換することができます。 特にHTMLドキュメントはデザインを設定一つでさまざまなテーマに切り替えることができるのでとても便利です。
Sphinxのインストール・セットアップ
SphinxをインストールするにはDebianやUbuntuであれば以下のコマンドを実行します。
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あとは以下のコマンドを実行すればセットアップ完了です。
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sphinx-quickstartを実行すると対話形式のプロンプトが出力されていろいろな入力を求められますが、必須項目は以下の3つだけです。
- Project name -> プロジェクト名
- Author name -> 作者名
- Project version -> プロジェクトのバージョン番号
セットアップが完了するとMakefileや設定ファイル(conf.py)、雛形ファイル(index.rst)ができるので、makeを実行してみましょう。以下はその出力です。
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このようにSphinxを使うといろいろな形式のドキュメントをコマンド一つで簡単に生成することができます。
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実際に生成されるドキュメントの見栄えやレイアウト等はSphinxが全部面倒を見てくれるので あとは雛形ファイルのindex.rstを編集したり、新しいファイルや内容を追加していくことだけに集中できます。 これは特に手っ取り早く(CSSやJavaScriptも書かないといけない)HTML形式のドキュメントを生成したい場合に便利です。
neoagentとSphinx
neoagentではHTML形式のドキュメントと各コマンドのmanをSphinxで生成しています。
生成元の各reStructuredTextファイルや設定はこちらに、 実際に生成したHTMLドキュメントはこちらにありますので、Sphinxをこれから使おうと思っている方は参考にしてみてください。